スピカブログSpica Blog
木型
2012.10.20|靴の話
靴を制作する際にその靴のフォルムを形成するLAST(=木型)というものがあります。
靴職人さんなどの取材がされるときにはよく出てくるアイテムの一つなので
見られたことのある方は多いかと思われます。
そんな木型を探しに浅草の道具屋さんへ行くと・・・
「木型が欲しいのですが、勉強のために購入したいのでできれば古い木型をいただけますか?」
とお話しすると
「どんなのでもいいのかな?」「じゃあこちらへどうぞ」
と、いままでは行ったことも見たこともないお店の裏側へ通していただき
「ここにあるのでよければ好きなものを見つけて」
そういって見せていただいた場所にはすごい数の木型が置いてありました。
あれやこれやと見てはいたものの、どれが良いか?というのは決まらず。。。
と言うより、勉強の為に必要としたので現行のスタイルとは違った
できるだけ「古そう」なモノを探してきました。(それがコチラ↓)
購入当初は以前使用されていた職人さんによるあて革などの補正箇所が多々ございましたが
それらをはずして、多少手入れをしたらキチンとした木型の姿を現せてくれました。
一見するとなんの変哲もない木型ですが、そのディティールや細部を見ると
やはり現行のモノとは少し作られ方が違います。
といいましても、私自身それがどこまで違いが見切れていて「どういった目的でそうなっているか?」
の回答がどこまで正しいのかはまだまだ自信がありませんが・・・。
ともあれ、このようなアンティークの道具を見ると本当にいろいろと勉強になります。
日本では骨董市のようなものがあまり行われていないのでなかなか
アンティークの道具を手に入れることはできませんが、お財布と時間が許す限り
このような道具を少しでも見て勉強していけたらと思います。
本格的な靴と鞄のメンテナンスSPICA
SAITO
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