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Aldenを考える
2011.03.02|靴の話
こんにちは、借りたDVDを観れずに返却する男 たなかです。
言わずもがな、の名作米国靴 AldenのV-tipコードバン。
12年前に購入、週2~3くらいのペースで愛用。
途中3年くらいはクローゼットに眠るも、現在はメインを張ってくれる頼もしいヤツ。
ラバーのトップピースとハーフラバーソールで、自転車にも乗っちゃう。
ヒールもハーフソールも、何度交換したことか…。
今回は先日の講習会でのサンプルを何にしようかな と考えていたら、目の前にあったからコイツにしよう!
After
今回のテーマは
「Aldenはドレスシューズ」
である、ということ。
意外と誰もやらない仕様、クローズドチャネルのAlden。
Aldenというと、みなさんボリュームを出す方向に向かいますね。
もちろんコードバンという素材や、米国靴の朴訥とした表情にはそちらも良いのですが。
先日とあるセレクトショップのスタッフ氏(とはいっても10年以上のお付き合い、すでに部長さんらしい)とのお話の中で
「最近はドレスシューズが売れない。 でもその中でAldenだけは売れ続けている。 でも、私たちが伝えたい売れ方ではない。」
と言われていました。
私たちがAldenと出会ったころはあくまでドレスシューズ、EDWARD GREEN や JOHN LOBB と並ぶものという位置付けでした。
初めてのAldenはチャッカブーツかプレーントゥ、V-tipのどれにするかまず迷う。
モデルを決めても、コードバンらしいバーガンディにするか、ドレスシューズらしい黒にするかまた悩む。
おそらくそうした「儀式」を誰もが通って来たのだと思います。
しかしながら現在、Aldenはファッションアイテムとして扱われていると感じます。
まぁそのこと自体を悪いとは思わないのですが、ファッションアイテムとしてとらえた場合ドレスシューズとはサイジングが大きく異なってきます。
ドレスシューズはあくまで自身の足のサイズに基づき、ファッションアイテムとしてとらえるとパンツとの相性が重要になり自然とオーバーサイズを選ぶことになりますね。
この場合に問題になるのが、オーバーサイズをチョイスすると靴が傷みやすい ということなのです。
ヒールもソールも減りやすく、特にカウンターライニングの痛みが激しい。
最近修理で持ち込まれるAldenを見るたびにそう思い、ちょっぴり悲しくもなります。
繰り返しますが、オーバーサイズは痛みも早いのです。
だからこそ、思い出してください。
「Aldenはドレスシューズ」
なのです。
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カブトムシは嫌いですが、コードバンは好き たなか
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