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Corno blu × BEAMS
2009.10.19|靴の話
ぼんじょ~るのっ、 たなか でっす。
今回は、以前に 「福岡遠征」 でもお届けした福岡のビスポークシューメーカー
「Corno blu」のオーダー会@BEAMS HOUSE (丸の内) の様子をば。
今回持参されたサンプルたちの一部です
新作のセミブローグです。 一見すると普通のロングポイントの内羽根ですが、目を凝らすと実は少し変わっています。 清角氏いわく、「歩留まり的に最高の型紙だ」 そうです。 といっても一般の方には何のことかわからないですよね(汗)。
メダリオンの下地を違う色にしてますね
ウィールもきっちり入って、メリハリが効いてます
ヴェヴェルでウエストが絞られて、かなりSEXYです
ヴェヴェルドウエスト&ピッチドヒールが最近の通常仕様だそうです
素材も各種あり、清角氏やBEAMSのスタッフさんと相談してチョイスしてください
インソールにはこんな刻印が入ります
で、いったい何をしに行ったのかというと、ただの見学ではございません。
実は自分のオーダーの仮縫いに伺ったのです。
『ダークブラウンのパンチドキャップトゥを、細かい部分はおまかせで。 タイトフィッティングでお願いします。』 と伝え、それからしばらく。
で、出来上がってきたのがこの靴です。 といっても今回は仮縫い、本納品は次回の予定。
通常は仮フィッティング専用の靴が作成されるのですが、今回はちょっとイレギュラーな事態が起こったため本縫いの靴でのフィッティングと相成りました。 清角氏いわく 「製品にペンを入れるのは初めて」 だそうです。
このようにして各所をフィッティング、お話をしながら1時間ほど履いて修正が必要な箇所をチェック&マーキング。 そしてそのデータが再び木型に反映されて本番の靴が作成されるわけです。
「Corno blu」の 清角 豊(せいがく ゆたか)氏です
アシスタントパートナーの加藤氏とたった2人で作っておられます
価格 ¥336,000~(仮縫い、シューツリー付き)
※初回は木型代金が別途¥31,500
納期 約7ヶ月
次回開催日などの詳細は
BEAMS HOUSE MARUNOUCHI 03-5220-8686 までご確認を
「自分で靴が作れるのに、何でビスポークしてるの?」 と思われた方、するどいですね(笑)。
そう、ワタクシは靴が作れます。 でも、自分で作れるからこそ他人の仕事が気になります。
なぜなら
「自分の作るモノは他人には作れず、他人の作るものは自分には作れない」 から。
ワタクシも昔は 「自分で作るから、もう靴買わない」 なんて思っていた時期がありました。 でもあれから時が流れ、自分の世界観というか、作風というか、作りたいモノ・作れるモノが確立できつつある今となってはもう、「あの頃は小さかったな」 と懐かしく思います。
理由としてはもうひとつ。
自分が作った靴に対してお客様には数十万円という代金をお支払いいただく訳です。
でも、自分が自分のために作った靴に対しては代金は支払われない訳で…。
つまり、同じ商材・案件に対して自分とお客様の感覚がずれてしまうのです。 これはよろしくない。
で、あくまでいち消費者というか、お客様との感覚のズレが起こるのを防ぐためというか、そのためにワタクシは今でも靴を買い続けるのです!
そうです、言い訳でぇっす☆
このブログ記事のコメント
- Spica* Blog(スピカブログ) - Corno blu × BEAMS 続報|2009.12.13 22:42
- [...] 以前に途中経過をお伝えした≪コルノ・ブル≫のビスポークシューズが完成したのでお披露目です! ちなみに前回の様子はこちらから https://www.spica-inc.jp/wp/?p=186 [...]
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