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Whitehouse Cox の赤いヤツ
2010.04.29|バッグの話
こんばんは、たなかです。
皆さんは『Whitehouse Cox』というブランドをご存知ですか?
1875年創業の英国のレザーグッズのブランドです。
セレクトショップや百貨店の革小物のコーナーには高確率で取り扱いがあります。
たなかがこのブランドの革製品を使うようになって10年が過ぎます。
使えば使うほどに味が出てくる素材と、へこたれない頑強な作りがその理由です。
財布はそれまでにGUCCIやコムデギャルソン、CHROME HEARTSなんかを使っていましたが、ここのに出会ってからは10年間全く浮気していません。
10年前に購入した1stがコレ(写真は未使用の3代目)。
赤の発色のよさにまず一目惚れ。
あまり一般的でないこのデザインも存外に使いやすく、「一生コレでいくか!」なんて思っていた矢先(8年ほど前)にユナイテッドアローズのスタッフさんがこんなことを。
「最近急に人気が出ちゃって、本来は2~3年以上は素材のブライドルレザーを寝かせてから使ってたんですが、その時間が取れないらしいですね。」
「なんか最近、革が薄くて色抜けが早い気がするんですよね。」
なんと!
ということで、病的なワタクシたなか、その場で一生分の買いだめを決意するのでした(笑)。 ←大げさ?
現在3年使用中の2代目。
初めに購入した10年物
こういう感じで味が出てきます。
半年ほど使用したニュートン(ライトブラウン)
ストック中、未使用のハバナ(ダークブラウン)
ここで悲しいお知らせが…。
たなかが最も気に入っているこのタイプのウォレット、数年前からあまり見かけなくなってしまったのです。
気になって聞いてみたら、もうしばらく前から日本への入荷はないと…。
本国に行けばあると思うんですが…。
このデザインは本国ではレディスの扱いになるようですね。
10年使用のカードケース
スーツスタイル用のコードバン使用の二つ折り
UA15周年記念のロシアンカーフ使用の二つ折りと名刺入れ
※ロシアンカーフ(正式にはロシアン・レインディアー)
今から2世紀も前の1700年代にロシアでトナカイ(レインディアー)の原皮を、特殊な製法でなめして作られたもの。その製造方法はロシア革命によって失われてしまい、現在に至るまでベールに包まれた状態のまま。
1786年にサンクトペテルブルグからイタリアのジェノバに向かう途中で沈没したCatherina von Flensburg号が、1973年に英国の沖合で発見され、その船底で少量のロシアンカーフが見つかった。
以来、時折引き揚げられるこの独特の香りのする素材はかなりの高値で取り引きされ、ビスポークで靴を作ると1足100万円前後もするそうな。
ちなみにこちらはWhitehouse Coxではありません。
5年ほど前に購入して最近気に入ってよく使っている、 『万双』という日本のブランドのブリーフケースです。
素材はたなかがよく靴で使う 「ミネルヴァ・リスシオ」 。
この赤色(パパベローという色)は、サンプルだったのでしょうか?
その後一度も見かけないですね。
このクォリティと素材であの価格は、正直有り得ないです。
気になる方はアメ横の店舗かウェブショップでチェックしてみてください。
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