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国産ナマコが絶滅の危機に瀕しています
2011.10.25|その他の話
こんにちは、有線で中島みゆきメドレーを聞きながらなのでほのかにセンチメンタルメガネですどもども。
最近こんな話で盛り上がりました。
とある方 「国産のナマコはどうなったんでしょう?」
たなか 「う~ん、10年前でもうほとんどなかったですよね。
10数年前は国産で¥500くらいでしたよね、今は¥3,000くらいするらしいですよ」
さいとう 「最近はその値段でほとんど中国産ですよ」
たなか 「マジですか~! ある意味インフレですね」
ナマコ(海鼠)
→棘皮動物門のうち、体が細長く口が水平に向くなどの特徴を共有する一群である。ナマコ綱に分類される。世界に約1,500種、日本にはそのうち200種ほどが分布する[1]。食用になるのは、マナマコなど約30種類。寿命は約5~10年。
さて、ここで話をするからには当然「ただのナマコ」の話ではないことはわかりますよね、カンの良いアナタ!
そう、ここで話題に上った「ナマコ」とはとある製靴道具のことです。
それがコチラ↓
間違えた(笑)
改めて、コチラ↓
世間一般で言うところの、いわゆる「木ヤスリ」というヤツです。
(大きさがわかりやすいように10円玉を添えて…)
昔の職人さんは見た目から「ナマコ」と呼ぶんですね。
以前にサイトウ氏が「国産」でも叫んだように、国産の道具類がどんどん絶滅してしまっています。
この「ナマコ」や「ワニ」はその最たるもの。
この「山(刃)」は、なんと一つづつタガネで起こすという手間のかかったものなんです。
超高級下ろし金と同じです。
現在手に入る物は刃が甘く、また同じ面積当たりでの刃の数も全く違うので、切れ味が全然違うのですよ。
ちなみに画像の物はメガネが専門学生になった当時の物で、12~3年前の物です。
この頃からすでに刃は甘かったですね。
これくらいの物でも、現在の学生さんからしてみたらお宝なんですけどね。
じゃあそれ以前の物はどうだったかというと…
これはおそらく20~30年ほど前の物でしょうか?
二つを比べると、こんなに違います。
右側、痛そうでしょ(笑)。
せっかくなので「2011~12AW ナマコ・コレクション」を(笑)。
これはかなり細くて、断面は楕円形になっています。
これぞナマコ!といった円筒形の逸品!
こんな細かい刃をすべて手で起こしていたんですよ!
これぞ職人技!
ちなみに¥500だったと思います(笑)。
現在もしも同じ物ができるとしても¥30,000くらいになるんじゃないか?なんて道具屋さんにおどかされましたが納得です。
断面?はこんな感じ。
そしてもうひとつ!
大きいヤツですね。
でも、使い道がない…(笑)。
こういった物はもう2度と手に入らない貴重な物なので、皆さん血まなこで探されているようですね。
少し前まで結構たくさん持ってたんですけどね。
でも実は道具に執着がないメガネは、すぐ人にあげちゃうんです(笑)。
ほとんどあげちゃって、もうほとんどない(涙)。
サイトウ氏、あげないよ♪ たなか
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