素材選びにはじまり、デザイン、大きさ、カラーなど、決めなければいけないことがたくさんある革小物のセミオーダー。けれどSpicaでは、なるべくシンプルな選択肢を用意しているため、初心者でも迷わずに注文が可能です。
そんなSpicaで初めて革小物をオーダーするというユリさん。日頃から革製品を愛用するパートナーのタクヤさんに、サプライズで革小物を贈ります。
はたしてユリさんのオーダー体験は、どんな結末を迎えるのか。その過程を全4回にわけて追いかけます。
※連載第1回はこちら
※連載第2回はこちら
※連載第3回はこちら
オーダー革小物を介して、想いを届ける。何年先も続く関係を作るために。
「これまで革小物のオーダーをしたことなんてなかった」というユリさんが、家族の絆を深めるためにチャレンジしたオーダーの名刺入れ。それは見事大成功に終わりました。
あらためて今回のチャレンジを、ユリさんは次のように振り返ります。
「いままで、革小物をオーダーするのってハードルが高い行為だと思っていたんです。でも、Spicaのサービスだと革の知識がなくても気軽に試せますし、わざわざお店に出向く必要もない。それが本当にありがたくて。労力も時間もかからないし、イメージ通りのものが出来上がる。これならまたやってみたい、とも思いました。もしもまた誰かにプレゼントを贈る機会があったときは、選択肢のひとつにしたいです」
すごく楽しかったです――。何度もそう口にするユリさん。でも、革小物のオーダー体験はただ楽しいだけではなく、それ以上に素晴らしい気付きがあったそう。
「オーダーするときって、既製品を選ぶとき以上に相手のことを考えると思うんです。どんな色が好みかな、どんなデザインが喜ぶかなって。私も今回のことで、彼のことをすごく考えましたし、同時に昔の思い出もたくさんよみがえってきました。『そういえば彼はよくサプライズをしてくれてたな』とか、『この色が好きな理由ってなんだったっけ?』とか…。いまは子育てで忙しいので、どうしても彼のことは二の次になってしまっていた部分があると思うんです。だから、久しぶりに彼と向き合えた気がします。心のなかで『放ったらかしにしちゃって、ごめんね』って思いながら」
ユリさんのその気持ちは、タクヤさんにもしっかり伝わっています。
「名刺入れを渡したとき、『すごく考えて作ってくれたんだね。ありがとう』と言ってくれて。彼のことを真剣に考えましたし、プレゼントを介してそれが伝わったんだと感じられて、とてもうれしかったですね」
そしてなにより革製品の良いところは、こまめにメンテナンスをすれば長く使えるところ。ユリさんがタクヤさんに贈った名刺入れも、5年、10年と使われていくことでしょう。そして使うたびに、タクヤさんはユリさんからの想いを繰り返し感じ取るのです。
「オーダー革小物には、選んだ人の想いやストーリーが込めやすいですよね。そして、もらった側もそれを感じ取れる。だから一生大切にしたくなるでしょうし、それは贈った側からすればこれ以上ないくらいうれしいことだと思います。今回は本当に素晴らしい体験をさせてもらいました」
ユリさんが言うように、「オーダーした革小物を贈る」という行為は、想いを贈ることとイコールです。友人、恋人、パートナー。相手が誰であってもその間にある結びつきは強くなり、関係はより深まるでしょう。
もしもあなたがプレゼントに悩んでいるとしたら、オーダー革小物も選択肢に入れてみませんか? きっと素敵な結末が待っているはずです。
取材・文 五十嵐 大
profile:ライター、エッセイスト。1983年、宮城県生まれ。2020年10月、『しくじり家族』(CCCメディアハウス)でデビュー。他の著書に『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬社)がある。
twitter:@igarashidai0729